緩和ケア病棟で働く看護師は、がん患者さんと家族の意思を尊重し、本当に求められていることを模索しなければなりません。そのため、医師や薬剤師、心理士等と連携し、こまめにチームMTGを開きながら全員でケアの在り方を考えることになります。
最期を見据えながら闘病する心身の苦痛は、想像を超えるものです。がん患者さんや家族のほとんどが、これからどうなっていくのかという大きな不安を抱えています。看護師は側でその現状をしっかり受け止め、声掛けをしながら対処していく必要があります。「自分らしい生活を送りたい」、これは誰もが望むことです。心身の苦痛を緩和して生活の質を保ち、最期まで可能な限り、自分らしく生きられるように支えるのが看護師の役目です。
そんな緩和ケア病棟は、命について深く考えさせられる場所です。がん患者さん、家族、専門職の皆が一丸となって関わるその現場では、命の尊さを間近で実感するでしょう。人の心の本質、生命の素晴らしさを考え、学ぶ機会が多いため、人としての成長にもつながります。
緩和ケアチームの献身的なサポートにより、がん患者さんや家族は救われます。命ある限り精一杯生きようとするがん患者さんを支え、家族の気持ちに寄り添う役割は非常に重要なものです。それは何物にも代えがたく、大きなやりがいにつながるでしょう。命と真剣に向き合い、人の心の深い部分に触れるケアを実践したいなら、緩和ケアの現場で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
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