緩和ケア認定看護師とは、心身の苦痛を和らげるケアの高度な知識・技術を持っている看護師に与えられる資格です。この資格を取得すれば、質の高い看護を提供できる人材として評価され、緩和ケアチームを牽引する存在になれるでしょう。現場に緩和ケア認定看護師がいれば、緩和ケアチームの質が向上するだけでなく、がん患者さんの安心にもつながります。緩和ケア認定看護師の深い知識を活かすことで、がん患者さん一人ひとりにしっかり沿った看護プランを立てることができるでしょう。
緩和ケア認定看護師になるためには、受験資格を持ち、教育機関で学ばなければなりません。まず、受験資格を得るには、5年以上の実務経験が必要で、その内の3年以上は認定看護分野での実務経験を積まなければなりません、その後、教育機関に入学し、800時間程度の教育課程を受け、マークシート方式の筆記試験に合格すれば、晴れて緩和ケア認定看護師として認められます。試験の難易度は高めであるため、しっかりと事前に勉強しておくことが大事です。その際、職場自体が、資格取得に対して金銭面の支援をしてくれるケースもあります。取得を目指す場合は、その点について事前に確認しておくと良いでしょう。
緩和ケアの現場では、がん患者さんや家族を取り巻くさまざまな状況を考慮し、人の心の奥深くに寄り添い癒やすことが求められます。それはまさに、看護の究極の形といっても過言ではないでしょう。看護のスペシャリストを目指したいのなら、緩和ケア認定看護師は大いに役立てられるはずです。